初めてのドラクエコンサート

★執筆日:2008.8.11★

第22回ファミリークラッシックコンサート
ドラゴンクエストの世界
交響組曲「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」

 いつか行きたいなぁと思いつつも、結局なかなか行けず終いだったドラクエのクラッシックコンサート…。今年、ふとしたことからチケット販売のタイミングを知り、なんとかうまく入手することに成功(毎回即日数時間で完売となってしまう)。 2008年8月9日、今年で第22回目となるファミリークラッシックコンサートは東京芸術劇場で行われ、私はついに長年の夢(?)を叶えることが出来ました。

詳細なレポートについては、「ファミ通.com」「GAME Watch」の記事が詳しいです。

 きっかけは、ふと、すぎやまこういち氏のホームページを閲覧したときのことでした。今年も恒例のファミリークラッシックコンサートが行われることがすぎやまこういち氏のホームページに告知されていました。 今回の公演は、交響組曲「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」。私が最も好きなシリーズ第4作目です。公演日は2008年8月9日で、ちょうどお盆休みの初日です。このとき、私は思いました。 すぎやまこういち氏の年齢を考えると、すぎやま氏の指揮するオーケストラの生演奏を聴けるのはあと何回くらいあるのだろうか…(すごく失礼(笑))。 しかも今回は私の大好きなIVで、タイミング的にもちょうどお盆休みで都合が付きそう。前から一度は行きたいと思っていたし、今行かなければ後ですごく後悔しそうな気がする。 ってことで、行くことを決意しました。

 しかし、いざチケット販売日にコンビニのチケット販売機でチケットを購入しようとするも、なんとすでに売り切れ(涙)。正直、なめていました。そう、これはドラクエである。 一体日本全国に何人のファンがいることか…。当然、チケットの争奪戦も激しいわけで、のほほんとのんきに買いに来た私がS席はおろかA席、B席すら買えるわけもなかったのです。 しかし、私は時間を少しおいてからもう一度ダメもとでチケット販売機に向かいました。そしたら…なんと、B席ですが購入することが出来たのです!こいつはラッキーでした! 正直言ってS席が欲しかったのですが、まあ仕方ありません。買えただけでもありがたいと思わなければ。

 そして当日。17:30くらいに私は東京芸術劇場の大ホールに入場しました。ふと周りを見渡すと、私と同じくらいの年代の人たちを中心に、子連れの人や私らより年代が上っぽいおじさん、おばさんが結構いました。 それと、女性がかなり多かったことにも驚きです。こうしてみると、このゲームがいかにいろんな世代の人から支持されているのかがよくわかります。偉大なり、ドラゴンクエスト…。 開演までの時間が妙に長く感じられます。自分は観客なのに、開演時間の18:00までなぜかドキドキしてしまいました(笑)。

 そして、いよいよ開演です。大ホールの照明が暗くなると場内は瞬く間に静かになっていきます。そして間もなくして…。

 ぬおおお〜〜〜!!(←ライアン風)
 すぎやまこういち氏、登場!!
 ナマですよ、ナマ!ナマすぎやんです(爆)。
 拍手喝采〜〜〜!!
 でも小さくて良く見えねー…(汗)。

 席が一番安いB席(3階の席)だったのでステージからそれなりに距離があり、残念ながら私の視力ではすぎやま氏の顔がよく見えませんでした。 そして、さっそく演奏開始。最初の曲はもちろんシリーズのテーマ曲「序曲」。んん〜〜!やっぱりナマは違いますねぇ。こりゃ最高ですわ!そのあと、すぎやま氏の挨拶が入りました。で、次の曲に移るとき…。

 すぎやま氏「では、[王宮のメヌエット]と[街でのひととき]を連続で行きます。」

 私(の心の中)「ん?[王宮のメヌエット]の次は[勇者の仲間たち]なんじゃないの?」

 すぎやま氏「ご、ごめんなさい。[王宮のメヌエット]の次は[勇者の仲間たち]でしたね。」

 すぎやま氏「もう私も77歳なんで、ちょっとボケ始めているようで…。」

と、さっそく会場の笑いを見事に誘う(笑)。そして、77歳という年齢を聞いて会場はどよめく…。77歳ですかぁ…。いやいや、とてもそうには見えませんね。実にエネルギッシュです。 これならあと何作でもイケそうですね。私が心配することでもないようです(笑)。

「王宮のメヌエット」(城の曲)、素晴らしい!!「勇者の仲間たち」(第1〜4章のフィールドテーマ曲)、最高!!あぁ、やっぱりナマは違う…。耳だけじゃなく、体でも音を感じ取れます。そこに本物がいるのです。 そこにこの曲を生み出した作曲家がおり、自ら指揮を執り本物のオーケストラが演奏しているのです。

 すぎやま氏のトークを交えながら、演奏は続きます。ドラクエIVのあの数々の名曲が演奏されるたびに、ゲーム中での場面が頭に蘇ります。途中で休憩を挟みつつ、さらに演奏は続きます。 そして、ついに最後の楽曲「導かれし者たち」の演奏が始まりました。この曲、いい曲ですよねぇ。ドラクエIVのあの切ない物語にバッチリ合ってます。あの感動的なエンディングが頭に蘇ります。 そして演奏を終えたとき、会場は拍手喝采!!アンコールと言わんばかりの大喝采でした!!いや、こりゃホントに素晴らしかったです!!

そして、すぎやま氏もそれに応えて、DS版ドラクエVでの新曲「ずっこけモンスター」をオーケストラで初披露というファンサービス!そしてそして、さらにもう一曲。 もうアンコールではお馴染みのあの名曲、「おおぞらを とぶ」(ラーミアの曲)を演奏してくれました。んん〜〜〜!!やっぱりこの曲はいいですねぇ。素晴らしい!!会場はまたも大喝采でした!!

 あっという間の2時間でした。すごく充実した時間を過ごせたと思います。演奏が終わって、東京都交響楽団の人たちがステージから引き上げ始めた後でも、すぎやまこういち氏はステージにちょこっと顔を出してファンに手を振ったりと、 すぎやまこういち氏のひょうきんで優しい性格も垣間見ることが出来ました。また、会場にはドラクエの制作スタッフも来ていたようです。 堀井雄二氏が来ていたかどうかは知りませんが、毎回来ているとの噂もあるので今回も来ていた可能性大。 私は後ろの席でちっぽけなすぎやま氏しか見えませんでしたが、それでもあのゲームの作曲家やスタッフと同じ時間が過ごせたのは、このシリーズのファンとしてこの上なく幸せなことです。 それだけに、やっぱりS席で見たかったなぁという思いもありましたが(笑)。

 そんなわけで、初めてのドラクエコンサート、最高に良かったです!また機会があったら行ってみたいですね、今度はぜひ、アリーナ席で(笑)。




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