「アコード SiR Euroパッケージ」とは?



この絵は私が描いたわけではありません。

 シビックに次ぐホンダの伝統の車、それがアコードです。初代の登場は1976年5月。私が所有するアコードは1997年9月に登場した6代目に当たり、特に「SiR」グレードは通称「CF4アコード」と呼ばれています。 6代目アコードは何回かのマイナーモデルチェンジを経てきました。特に2000年6月に行われたマイナーチェンジで登場した「Euro-R」というグレードは、すべてのアコード乗りの憧れの的と言える車です。 その「Euro-R」登場から1年、6代目アコードにとっては最後のマイナーチェンジとなった2001年5月31日に登場したのが「SiR Euroパッケージ」です。

 この「SiR Euroパッケージ」は、AT車のトップグレードである「SiR」に「Euro-R」と同じ外装(足回りは除く)を施したモデルです。 内装にもEuro-Rと同一のブラックメタリック調パネルやブラック内装色を採用するなど、Euro-Rの雰囲気を演出しています(違う部分と言えば、ハンドルとメーター、シフトがATかMTかぐらいだと思います)。 それゆえ、ぱっと見はまさにEuro-R。ディーラーの駐車場でたまたま赤いEuro-Rと並んで駐車したことがあるのですが、前から見たらホントに区別がつきませんでした(違いは「Euro-R」ロゴがあるかないかぐらい)。

 Euro-R以外のアコード乗りの人の中には、せめて外見だけでもEuro-Rに近づけようとがんばっている人がいると思います。実はEuro-R用のエアロ等は装着可能で、その気になれば偽Euro-Rを作ることはできるみたいです。 ただ、どうもフォグランプあたりで加工が必要なようで、無加工でポン付けというわけには行かないようです。また、ヘッドライトのデザインも形こそ同じですが、「Euro-R」と他のアコードとでは若干違っています(ウィンカーの色とか)。 しかもEuro-R自体も前期型と後期型とでヘッドライトの縁の色(?)とかが違っているらしく、なかなか偽Euro-R化というのは簡単そうに見えて結構難しいようです。

 しかし、「SiR Euroパッケージ」は当然上記問題をすべてクリアしており、買ったそのままの状態でもうEuro-Rです。 外見で違う点を挙げるとしたら、マフラー、アルミホイール、フェンダーアーチモール、Euro-Rロゴがあるかないかくらいですが、フェンダーアーチモールに関してはEuro-Rは後から取って付けたような感じで、なくても別にいいんじゃない?というレベルです。 ただ、そんな「SiR Euroパッケージ」でも「Euro-R」用の16インチアルミホイールだけは装着できません。なぜならEuro-Rはホイール取り付け用のボルト数が5個あり、「SiR Euroパッケージ」は他のアコードと同じ4個だからです。

 「SiR Euroパッケージ」のホイールはアコードの純正アルミと同じデザインで15インチですが、ゴールドベージュという専用色を使っています。 ゴールドと言ってもほとんどシルバーに近い色なのですが、純正アルミの色と比べると確かに違いがわかります。ですから、ある意味このホイールこそがこの車の最大の特徴なのかもしれません(と言うことは、ホイールは変えない方がいいのか?)。

 街を走っていると、「Euro-R」や「SiR Sパッケージ」か「プレミアムエディション」らしきアコードを見かけることはあるのですが、この「SiR Euroパッケージ」には未だに遭遇したことがありません。今までにほんのわずか数回しか遭遇したことがありません。 元々6代目アコードは決して売り上げの良かった車ではなかったので街で見かけることも少ないのですが、特にこの「SiR Euroパッケージ」というのはそれだけ稀少な車ということになるわけです。 ネット上のホームページで大々的にこの車に乗っているという人を見たことがありません。私以外でネット上のホームページで大々的にこの車に乗っていることをアピールしている人と言ったら、あおあこさんぐらいでしょうか?

 というわけで、私は結構珍しい車に乗っています。CF型アコードオーナーの方でも「SiR Euroパッケージ」を知らない人がいるかもしれません(笑)。見かけEuro-RでホイールがSiRな純正アルミだったらそれは間違いなく「SiR Euroパッケージ」。 そんなわけで、「アコード SiR Euroパッケージ」という車を街で見かけたら、「アコード Euro-R」ならぬ「アコード Euro-P」とでも呼んでください(爆)。



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